耕作ときどきキャンプ

オプティマス１２３R　スヴェアは，ホワイトガソリン仕様なんですね。
今回，初点灯させましたので，点灯方法について解説させて頂きます。

まずは，基本的な性能から
燃料:ホワイトガソリン　
重量:550g　
サイズ:径95x130mm　
タンク容量:120cc　
出力:約1300kcal　だそうです。
通常のシングルバーナーの半分ぐらいの出力です。

123Rには，本体と風防を兼ねた五徳，上蓋のようなコッフェルが付いて一式になります。
レンズケースにぴったり収まるので，これを利用して保管しています。
手前の青いスポイトはアルコールを扱うためのものです。


燃料タンクのフタには，ブローする装置が付いています。
長時間使いすぎて燃料タンク内の圧力が高くなりすぎたときに，内圧を逃がす役割をします。


燃料タンクに，ホワイトガソリンを注入します。口が小さいので，ロートやファネルなどを使わないと上手に注げません。
注入するためのツールは，いろいろありますのでそれらを応用して使ってください。

例えば，こんなのとか。


トランギア トランギア・マルチフューエルボトル　１．０Ｌ

0.5リットルのサイズもあります。
液体燃料にマルチ対応です。
液漏れもしないように，ロック機構が付いていて，多い日も安心。






アルコールをスポイトで取って，


燃料タンク上部のくぼみに乗せてやります。
ちょっと，くぼみが浅いのでメタなどの固形燃料を使う方法もありますよ。
ただ，燃えかすが残って汚れると言われています。
ちなみに，燃料用のホワイトガソリンをスポイトで取って使ってもいいですよ。


アルコールに着火して予熱を掛けます。
風などで消えやすいので，風防などを使って風を除けるようにしましょう。


で，アルコールが無くなる頃を見計らって，燃料を出してやります。左にひねると出ます。
このとき，予熱が足りないと炎上しますが，予熱が足りないということは燃料タンク内の内圧も上がっていないので，たいした炎は上がりません。
武井バーナーの炎のでかいことを思えば，へでもない感じです。
その後は，タンク内の圧力が上がるのを待てば，次第に青白い炎へと変わってくれます。
この日，外気温5度ぐらいで，そよ風ぐらいの風がありました。
炎が安定するまで5分以上掛かりましたね。
案外使いにくいな～って印象です。


消火するときは，コックを右に回せば，燃料が止まり消火となります。
消火したては，器具全体に熱くなってます。燃料タンクも素手で触らない方がいいですよ。
カバーも熱くなってます。下の方なら持てないことはないかも知れませんが，グローブを付けて作業した方がいいですよ。
ちなみに，燃料コックを，一番左まで回すと，クリーニングニードルが出てきて，気化器をクリーニングします。

見えるかな，


通常使用時のニードル(ほとんど見えてません)


これが，コックを一番左まで回してニードルを出した状態です。

ポンピングが不要なので，お手軽に使えるのですが，炎が安定する(タンク内圧が上がる)までの時間が，予想外に長かったことが，意外でした。
快調に燃えている時の音は，ヴェ～～～～～です。
SVEAの「ベ」だという意見も楽しい解釈ですね。
なお，SVEAとは，スウェーデンを意味するそうです。

歴史的なことは，難しくてよく分からないのですが，スウェーデン国内でオプティマスやプリムスなどの企業が様々に絡み合ってパテントが遷移したようですね。
ちなみに「山と渓谷」の3月号100ページ付近にメーカーの遷移に関するフローチャートや解説が載っていますので，興味がある方は，本屋へ走れ！



OPTIMUS(オプティマス) Ｎｏ．１２３Ｒ　ＳＶＥＡ
いつ絶版になるか分かりませんよ。
まあ，興味ない人には関係ないでしょうが，ブラス好きの皆さんには手にとってもらいたい一品です。
正直，あまりの小ささにビックリ出来ますよ。




OPTIMUS(オプティマス) １２３Ｒ用ナイロンケース
ぼくは，レンズケースを使ってますが，本来はこちらがおすすめですね。
なんと言っても「OPTIMUS」ですから。