2012年12月03日
THRMOS easysmoker

THRMOS(サーモス)のeasysmoker(イージースモーカー)を購入しました。
保温燻製機という、燻製機としては全く新しい発想(結構前から販売されている気がしますが)の商品です。
パッと見は、まるっきり土鍋です。
土鍋としては8号ぐらいのサイズかな?

セットは、セラミック鍋と、ステンレス製の保温機、スモーキングチップ(サクラ)100g、焼いも用焼き石、焼き網、クッキングブックで一式です。
重量は2kgです。特に重たいというものはないですね。

サーモスならではでしょうか?
取り説には、各交換部品の説明もしっかりと書かれています。
こういうかゆい所に手が届くようなメーカーだから気にいっちゃうのかなあ。
(最近、手持ちのツールにサーモス製品が増えているんですよ)

保温容器。
交換部品としては8400円ですね。
これが、この製品の肝ですからねえ。
当然、サーモスお得意のステンレス鋼真空二重構造です。

土鍋型鍋の底にはTHERMOSの文字が!
こんなところにひっそりと文字を入れるなんて、奥ゆかしいですねえ。

早速、チーズの燻製を作ってみました。
ちょっと、奮発して三角のチーズです。
(ブログ記事用の、見た目重視ってやつですわ)
クッキングブックの通りにセットしました。
燻煙材(桜チップ)5gを入れ、その上に焼き網、食材をセットします。

火にかけます。
始めは、中火~強火でチップから煙が出るまで加熱します。

チップから煙が出てきたら弱火に変え、フタをします。
この状態で5分加熱。
食材により、この加熱時間を調節します。

5分加熱したら、火から下ろし、保温容器に入れます。
このあたり、保温調理機のシャトルシェフと同じような作業ですねえ。

思った以上にいい色に仕上がりました。
加熱時間5分の間に燻煙が生産され、残りの保温時間に食材に煙の香りが移るって感じのようです。

燻煙チップは、5gしか使いませんでしたが、しっかりと燃え残ってます。

同じようにして、ソーセージも燻製(もともと燻製だけどね)にしました。
いけますねえ。

次にサツマイモを焼いてみました。
焼きいも用の石が付属しています。
クッキングブックでは、15分加熱し、25分保温とあります。
ただし用意したサツマイモが太いものだったので15分加熱後、裏返してさらに15分加熱してみました。

で、さらに25分保温したところが、↑の写真。
湯気がしっかり写り、美味しそうです、・・・・・

小さいものは、しっかりと火が通りとても甘く仕上がりましたが、太い部分はゴリゴリした食感でした。

ということで、薄く輪切りにして、裏表を15分ずつ加熱してみました。
ようやく、食べられるようになりました。
しかし、美味かったですよ。
特に銘柄のあるサツマイモではなかったけど、とても甘くてねっちりとしたお味でした。
子供たちにも、大受けでしたよ!
【感想】
正直、使ってみるまでは本当に燻製が作れるのかどうか半信半疑でした。
・煙について
自宅のキッチンで使ってみましたが、燻製中の煙はほとんど発生しませんでしたが、外から室内に入ると、燻製の煙の臭いは感じられました。
加熱中に土鍋型容器内のフタを開けてみたら、内部には、煙が充満していましたが、外には漏れてこない感じです。
もともと、燻製の煙の臭いは好きなので、換気扇を回さなくても全く気になりません。
むしろ燻製中の臭いが少なくて物足りない気分でした。
・チップ使用量について
燻製用のチップの使用量が本当に少ないのが驚きです。
燻製を作った経験はありますが、チップを燃やし続けなくてはならないことから、チップを購入する金額もバカになりませんでした。
でも、この製品はず~っと燻製チップを加熱し続けて作るよりも1/3~1/4程度のチップ量で済んでしまいます。
とても経済的です。
・食べてみて
普通に燻製に掛けたときと見た目の様子は変わりませんが、食べてみると香りの付き方が少ないように感じました。
しっかり燻煙が浸みたものを好まれる場合には、クッキングブックの指定加熱時間よりも長め(強め)に加熱することをお勧めします。
・この製品ならでは
この製品は、加熱時間を短く済ませることができることから、溶けやすい素材の燻製に使用することができます。
チーズの燻製も、溶けて網にくっ付いてしまうことなく完成できました。(アルミフォイルを敷く必要もなし)
熱燻~中温燻に使えそうです。
チップの継ぎ足しは不要だし、温度管理もいたって簡単なので、手軽に美味しい燻製を食べたいという人には向いている製品です。
ただし、以下の作業には向かないのでご注意を!
正確に温度管理して燻製をしたい
一度に大量に燻製したい
生ハムなど低温でじっくりと燻製したい
・アイデアとして
この製品のキモは、保温容器だと思うんですが、はたしてこの保温容器が必要なのか?
初めの加熱時間だけ守り、後の保温容器に入れておく時間を普通に放置して(あるいは途中で再加熱して)も美味く作れるのではないかと想像します。
普通の土鍋や鉄なべを使って、燻煙を掛け続けない燻製も作れそうです。

サーモス(THERMOS) 保温燻製器 イージースモーカー
気に入りました。
手軽に燻製を作れることが分かりました。
もっと安ければ言うことないですね。

ユニフレーム(UNIFLAME) フォールディングスモーカー FS-600
キャンプ用スモーカーの王道ですね。
これに憧れた時期もあったなあ。
これの欠点は、片づけるときの洗う手間に有ると思う。
以前よりも売価が下がった気がしますね。

スノーピーク(snow peak) コンパクトスモーカー
スノーピーク製品としては、比較的お値打ちな値段設定だと感じる。

SOTO スモーク スターター キット
キャンプでの燻製入門用にはこのセットで十分でしょう。
これが燻製の煙でべったべたになるほど使うことができれば、より高価な製品に手を出してもいいかなあ。

K-WORLD ダッチオーブン用レッドレザーグローブ
このグローブかなり安いですね。
アウトドア料理には耐熱グローブが必須ですけど、この値段なら気軽に買えそう。
Posted by 掘 耕作 at 07:21
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