PRIMUS 210が2台

掘 耕作

2011年03月22日 06:43



primusの210を以前に購入していました。
その記事は、こちら!

最初に購入したものは、1930年(昭和5年)の製造でした。うちのおやじよりも長生きなストーブ君であります。
製造会社は、(株)B.A.ヨート(A/B B.A. HJORTH & Co.)という会社でした。
今回入手したものは、1955年に株式会社BAHCO(A B BAHCO)となった後のものです。タンクサイドにBAHCO(A B BAHCO)の文字が確認できます。
1962年にOptimus社にガソリン・灯油部門を売却したそうなので、その7年間に製造されたものではないかと想像しています。



収納缶の比較です。
奥の錆びだらけのものが1930年製、手前のものが1960年頃製です。
どちらも程度は悪いですねえ。
この先、錆びが進行しないようにしたいけど、どんな方法があるでしょうね。





左の1930年製
主な不具合としては、風防が欠品し、バーナーヘッドが詰まっています。
タンクの状態は綺麗ですし、脚も五徳も問題ありません。

右の1960年頃製
五徳欠品。
タンクは、刻印などが薄く綺麗ではない。
バーナーヘッドも空気が通り、風防もほぼ綺麗な状態を維持している。


MANASLU(マナスル) マナスル バーナーセット<共通>


画像が付いていませんが、マナスルのバーナーヘッドです。
これは、ネジのサイズが違うようで、primusには使えないんですよねえ。








左が1930年製です、タンク裏の刻印は「S」です。
ロウ付けも盛り上がりが少なく、綺麗に処理されているようです。
これに、有害物質が含まれているのかどうか、僕には分かりません。

右の1960年頃製の方が、タンクの傷が多いですね。
いずれ、ポリッシュ仕上げしちゃおうかとも思案中です。





タンクのきれいさの違いがお分かりになりますか?
左が、1930年製です。くすみがないでしょ?
右の1960年頃製の方は、輝きが消えてしまうような粗さのペーパーで磨かれているようです。
全体に輝きが無くなっています。
これは、ピカールで磨いただけでは綺麗にならないだろうなあ。





このバーナーの新旧での最大の違いは、バーナーヘッドとタンクとの接続方法です。
左の1930年製は、タンク側がオス、バーナー側がメスになっていますが、
右の1960年頃製は、逆の構造となります。
見た目は、1930年製の方がスマートな感じです。




バーナーヘッドそのものは同じようです。
サイズも違いが分かりません。





ヘッド頭部の刻印は、ちょっと異なりますね。
左が1930年製、右が1960年頃製です。
古いものの方が、刻印が見難くなっているのが、歴史を感じさせますね。
アラビア文字でしょうか?僕には読めませんけど・・・・・。




タンクの高さが若干異なります。
これは、脚の角度が違うんですね。
古いものの方が、脚が開いています。
これは、マナスルでも感じましたが、個体差ですかねえ?
ある程度開いている方が、安定感があってデザイン的にも見た目がよろしいかと思うんですけどねえ。





ポンプカップが傷んでいたので、武井の301用を加工して取り付けました。


  




MANASLU(マナスル) マナスル 96・121用革パッキン


マナスルとオプチマスは値段が同じです。
きっと、形状も同じではないかと考えられます。





武井バーナー ワン皮 小 301用(圧縮用パッキン)


サイズ的には、問題なく使えます。
ただ、ちょっとカップの深さが浅いんですよ。
それゆえに、ポンプに挿入するときに、ちょっと手間取るかもしれませんが、マナスルのものより値段が半額以下ですからね。
お勧めだと思います。
今度は、自作してみようっと!





タンクの注油キャップです。
歴史を感じさせるデザインだと思いませんか?
減圧弁は、カシメてあるので外れて無くしてしまうということがありません。





注油キャップのパッキンです。
primusの文字が入った2mm厚さぐらいのゴムパッキンが使われています。
でも、カッチカチに硬直していて、パッキンとしては使えそうにありません。
もったいないんですが、これを取り外して、新しいパッキンに交換しました。





2mm厚さのNBRゴム板を持っていないので、3mm厚さのもので代用しましたが、なんとか使えそうです。
う~ん ポンチを揃えて正解でしたよ。





使いこまれた感じの風防が、かっこいいです。
この薄汚れ具合に、魅了されちゃいますねえ。





しかし、最大の問題がありました。
チェックバルブの逆流防止が機能していません。
タンクに圧をかけても、ポンプ部を通して圧が漏れてしまいます。
で、チェックバルブを取り出そうとしたら、角をなめていて、自作のチェックバルブレンチでは取り外すことができませんでした。
いろいろと試してみたけど、全く効かない状態です。
CRC556でも吹きかけておいて、再度試してみるしかないかなあ。





1930年製のタンクに、1960年頃製のバーナーをセッティングして点灯させてみました。
なかなかいい感じで点灯します。
こんな弱火も出来るんですよ。
(ただ、この状態だと鍋は煤だらけになりますけどね)


このまま、合作として使おうかしら・・・・・。



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