PRIMUS 210

掘 耕作

2010年11月25日 06:48



脚の形が独特で、とっても気になっていたストーブを入手しました。
入手と言っても、かなり古い個体だったことと、メンテナンスもされていないようなものだったので、このまま使えるような状態ではありません。
そのおかげで、かなり安く入手できたんですけどね。


ケースは、PRIMUSの文字が認識できないほど傷んでいます。
オイルが吹いてあるんでしょうか、ちょっと潤いがあります。





Sの刻印があります。
PRIMUSは、1909年から底部分にアルファベットの刻印を打って製造年を表しているということなので、「S」は、19年後(1909+19=1928年)の製造ということになるんでしょうか。
1928年と言えば、昭和3年です。うちのおやじよりも長生きなストーブ君であります。
82歳かな。



『訂正加筆』
PRIMUSは、1911年から底部分にアルファベットの刻印を打って製造年を表しているということなので、「S」は、19年後(1911+19=1930年)の製造ということになるんでしょうか。
1930年と言えば、昭和5年です。うちのおやじよりも長生きなストーブ君であります。
80歳かな。
Zまで行った後は、1936年(AA))、1937年(AB)とつづき、1956年(AV)以降は、下2桁の刻印となったようです。
ちなみに2列のアルファベットの刻印と数字の刻印はダブっている時期もあるようです。






この当時、PRIMUSはブランド名だということです。製造会社は、(株)B.A.ヨート(A/B B.A. HJORTH & Co.)という会社になります。
この会社は、1955年に株式会社BAHCO(A B BAHCO)となり、1962年にOptimus社にガソリン・灯油部門を売却したそうです。
タンクサイドに記載されている打印を見るだけでも、だいたいの製造年代が分かるんですね。






PRI  MUSが、かっこいいですねえ。
これは、先日購入した、PRIMUS No.1と同じマークです。
かっこよすぎ!






タンクとネックの取り付け部に、ハンダの跡があります。
これは何かなあ?
何か修理したもののようだけど、結局ペンチでむしり取ってしまいました。
何も、穴などは無かったんだけど・・・・・。
今後、使用時に圧抜けするかもしれませんね。





燃料給油口。
圧抜き用の小さいネジが付いています。
当然、過圧防止装置なんて付いていません。





こちらは、分解したときにタンクトップの燃料が通る口にフタをするもの。
使用時には、タンクに止めておくような仕様になっています。





プレヒートカップは、がたがたに歪んでいます。
相当使われたことがうかがえますねえ。





当然、フレームスプレッダーに付くリングも歪みまくっています。

風防は、本来四角いものが付くようですが、この出品物には付いていませんでした。
(三角のものが付いていた時代もあるようです)





で、これが、僕が惚れた脚です。


さて、今現在は、点灯に向かってメンテナンスの途中でして、未だにバーナー部分に燃料が通らない状態です。

今後、点灯できましたら、メンテナンスの経緯を記事にしようと思っております。



現在確認している不都合部分
・ポンプカップが付いていない(ポンプカップは手配中です)
・バーナー部分のどこかで詰まっている(キャブクリーナーに浸漬中だけど開通の見込みなし)

さあ、使えるようにできるかなあ。


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