火消し壷を使ってみた

掘 耕作

2012年12月11日 09:04

何がやりたくてキャンプするのか?
自問自答して最初に出てくる答えは、「焚き火」です。
僕が好みの焚き火は、直火ですが、なかなか直火でたき火出来るキャンプ場は少ないですよねえ。
我が家の近所では、「ひるがの高原キャンプ場」や「ロック・フィールドいとしろ」ぐらいかなあ。

さて、その焚き火ですが、家族が好き勝手に薪をくべたために、寝る前になっても熾き火が消えないとき、そのまま放置してませんか?
また、朝からやる焚き火も気持ちいいんだけど、撤収時点でも焚き火台が熱くて撤収できないってことはありませんか?

そんなときに、焚き火の処理を早く、安全にでき、また薪の残りを次回に持ち越せるという至れり尽くせりのツールがあります。
それが、火消し壷(ひけしつぼ)です。
(そんなの持ってるよ~とか、必要ないねって方には無用な無用な記事ですが)

火消し壷というのは、火の付いた薪や炭を入れて酸素を遮断することにより燃焼を止める入れ物です。
時代をさかのぼると、珪藻土や陶器のカメなどで作られていたようですが、最近は金属製のものが多いようですね。



ナチュラムでいろいろと検索して、どれを買おうか検討したんですが、とりあえずロゴスの火消し壷アルミメッキ鋼板タイプを入手しました。
アルミ鋳物タイプや、火起こし器などとセットになったものもありましたが、金属の厚みがあり、可搬性の高い製品を選んだつもりです。
この製品の秀逸なアイデアは、上記写真にある通り、熱さへの注意喚起プレートにあると思います。
ちょっと面白い趣向ではないでしょうか?
ただ、固定の仕方がうまくなくて、風で飛んでしまいそうですけど。



転倒時の転がり防止装置でしょうか?
筒状の器具に肩が付けられています。
この部材は、ネジ止めされていますが、ネジの入り方が微妙だねえ。
ガタツキは無いけど、粗さが気になりますなあ。






サイズは、外寸直径18.5cm×高さ28.5cm(内寸18.0cm×22.0cm)、容量5.5リットルだそうです。
パッと見は、大きく感じますが、実際に焚き火台に残った熾き火を収納してみると、結構いいサイズなんだと分かりました。
画像中の火消し壷に入っている消し炭は、スノーピーク焚き火台Lで行った焚き火の残りです。







フタの作りつけが悪いという口コミを多く見ますが、確かに本体とフタのかみ合わせは悪いですね。
本体に付けられたポッチとフタに付けられた切りカキをかみ合わせるんだけど、その距離感が悪いわあ。
3か所でかみ合わせるようになっているけど、それぞれ距離が違うしね。
ひょっとすると、わざとずらしてあって多少いい加減に扱っても3つのうちのどれかがかみ合ってくれるというような計算なのかなあ・・・・・。




【使用感】
購入後数回使用しての感想を書いておきます。
フタと本体のかみ合わせに一抹の不安がありますが、熾き火や炭を投入後1時間ぐらいで消火するようです。
消火時点では、本体の側面はとても熱くなっているので、素手で触ることはできません。
でも、フタの取っ手はなんとか持つことができる程度の熱さです。
(熾き火を本体の容量いっぱいに入れた場合は、持てないと思いますが)
熾きを投入後3時間ほどすれば、本体の側面も熱くなく外気温と同程度に下がっていました。
だから、焚き火を消火して3時間たてば、余裕を持って撤収できるのではないでしょうか?
フタと本体のかみ合わせが不安定なので、カバーなしで車載する場合には、転倒しないような処置が必要だと思います。



キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 大型火消しつぼ 火起し器セット


●サイズ/火消しつぼ:215×200×高さ290mm(本体:外径210×高さ225mm)、火起こし器:外径180×高さ200mm
●重量(約):1.7kg
●材質/火消しつぼ本体・ふた:アルスター鋼板、火起こし器:亜鉛めっき鋼板、スタンド・ハンドル・つまみ:鉄(クロムめっき)
ナチュラムで最も売れている火消し壷です。火起こし器とセットでこの値段なら売れて当然って気がしますね。



キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アルスター 大型火消しつぼ


●組立サイズ(約):215×200×高さ290mm
●本体サイズ(約):外径210×高さ225mm
●パッケージサイズ(約):225×220×高さ245mm
●重量(約):1kg
●材質:本体・ふた:アルスター鋼板、スタンド・ハンドル:鉄(クロムめっき)、つまみ:天然木
上記の火消し壷だけのバージョンですね。
火消し壷に使用前の炭を入れて持って行くというような人には、火消し壷が一緒になっていないものの方が使いやすいでしょう。


エーワン 火消しつぼ


●サイズ:210×210×H170mm
●陶器製
歴史を感じるデザインですね。
割れる心配がなければ、アウトドアでもこの壷タイプを使いたかったんですけどね。





ロゴス(LOGOS) LOGOSポータブル火消し壷


●主素材:アルミニウム
●サイズ:約幅21.8×奥行17×高さ17cm
●内寸サイズ:約直径13.5×深さ16.5cm
●収納サイズ:約幅22×奥行17.5×高さ17.5cm
●総重量:約1.5kg
ロゴスの最新型火消し壷ですね。
値段は、メッキ鋼板タイプとほとんど変わらないですね。
フタがネジ込みタイプなので、熱変形などに対応しているのかどうか気になるところです。



ロゴス(LOGOS) エコとマナーの火消し壺(アルミメッキ鋼板タイプ)


●総重量:(約)1.9kg
●容量:(約)5.5L
●サイズ:(約)幅18.5×奥行18.5×高さ28.5cm
●内寸:(約)直径18×深さ22cm
●主素材:アルミメッキ鋼板
旧型ならではの値段設定がいいですね。


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