雪中キャンプinNAO明野高原

掘 耕作

2011年01月17日 07:03



今シーズン初めての雪中キャンプを体験してきました。
先週末、全国的に荒天予報でしたね。
東海地方は、今日、すごいことになってますけど・・・・・。

でも、前日に電話した感じだとキャンプ場からも受け入れてもらえそうな感触だったので、ちょっと無理を(自分の能力不足を)覚悟で、NAO明野高原キャンプ場へ行ってきました。

当然のように、テントサイトは僕一人。
う~ん とても久しぶりの完全ソロキャンプかもね。




キャンプ場脇の道路は、完全に雪道になっていました。
雪の壁は70cm~80cmぐらいかな?





え~っと、自宅を9時10分に出発し、11時20分ごろ現地到着です。
工程は100kmほどです。
(特に飛ばして走っているわけではありません)
で、設営場所は昨シーズン雪中(残雪)オフをやった場所です。
積雪は、やっぱり70cm~80cmってところです。

しかもフッカフカのパウダースノー。
う~ん 僕はスキーとかボードの経験はありませんが、こんなフッカフカだと滑れないのかな?

踏み込むと、軽く太ももまで潜ってしまう感じです。





登山靴にライトスパッツを付けて、設営場所を踏み踏み。
12時~30分ほどかけて、踏み踏み完了。
その後13時ごろまでに設営を済ませました。

今回は、SP社のトレイルトリッパー2です。
テープを使って設営でき、自立します。
(でも、引き綱を張らないとちゃんとした設営はできません・・・・・ので、冬キャンには不向きなのよねえ)





で、フライをかけて設営完了です。
今回は、ソリステ40を使っています。
ギリギリ40で地面まで届きました。
ということは雪の厚みが35cmぐらいあるってことだね。
単純に、フミフミする前は、70cmの積雪があったと言っても過言ではないよね。






設営後、前室内からフラップを上げて外を写してみました。
そんなに寒くなかった(-3度ぐらい)のでフラップを張りだして、雪見酒としゃれこんでみたかったんだけど、フラップを止めるポールがないんですよ。
今度、いい方法がないか考えておかなきゃあ。





昼食もとらず設営に没頭したため、おやつの時間にしました。
14時頃かな?

ケロシンバーナーが心強いです。
新雪が深かったため、ソリもスノーシューも出来ませんでした。
まあ、1時間で5cmも積もってくるような状態でしたので、気持ちが折れていたというのもありますが・・・・。





夕食の準備を16時ごろから始めました。
山の夜は早い。
このあと、どんどんと周りが暗くなって行きました。





今回の前室内は、正面に向かってレイアウトしています。
グラウンドシートを大き目のを使うことによって、インナーテントからはみ出させて、その上に銀マットを切ったものを敷きました。
このマットを2枚重ねにすることで、お尻が雪の冷たさに耐えられます。

画像右側に荷物を置き、その前にバーナーをセットしました。
バーナーは、雪面に直接置くと雪が溶けちゃうのと、点火しにくくなるので、薄い杉板を台にしています。





フラップを閉めていると閉塞感があるので、暖かいうちは開けておくことにしました。
カメラの三脚と、スコップを使って跳ね上げています。
もう少し上げられると景色も楽しめるんですけどね。





今回の、新兵器。
「しまむら」で980円も出して購入した、ダウンの室内履き。
これのおかげで、結構暖かかったです。
まだ売ってるかな?
お座敷仕様などのテント内ではお勧めです!





雪がゴンゴンと積もってくるので雪カキが心配であまり飲めませんでしたが、・・・・・
夕飯時からビールを少々頂き、・・・・・





さらに、ホットウイスキーを作ってちびちびと飲んじゃいました。
一人だけの夜。







23時ごろまで、何をするわけでもなく妄想にふけりつつ過ごしました。
寝る前に、テント脇の除雪を行いました。


そして、2時と4時にタイマーをセットし、テントの雪下ろしをして朝を迎えましたよ。






朝、起きてみたら車の上には40cmほど雪が積もっていました。
前日雪踏みして作った道が完全に埋もれちゃってました。
一晩で40cmも積もるなんて、初めての経験です。

まあ、このテントもよく耐えてくれましたよ。





何をおいても、まずはテントを掘りだすことから始めました。
テントに積もった雪は、フレームやフライを揺らすことで落ちますが、そのままだと外側からテントを押しつぶすようになりますので、適宜テント脇の雪をかいてやる必要があるんですね。

やっぱり、40cmぐらい積もってました。






雪カキを終えてから、ご飯を炊き朝食としました。
あれ?卵かけご飯にしようと思っていたのに、生卵を持ってくるのを忘れてしまった・・・・。
仕方がないので、調味料からしょうゆとごま油を使って、猫まんまにしました。
まあ、まずくは無かったかな?





朝食を食べていたら、ほんの一時だけでしたが青空が出てくれましたよ。





で、なんとフライに穴が!
雪カキしてるときにひっかけちゃったみたいです。

まあ、パッチを張って直そうかな。


ということで、お楽しみの最低気温ですが!







最低気温-10.4度でした。
久しぶりの-10度体験でしたよ。






ペグは、ソリステ40でしたが、ギリギリ地面に届く状態だったため、雪面より少し打ちこんでいました。
で、撤収時はスコップで掘り出しました。
フカフカな新雪を踏み固めたものなので掘り出せましたが、ベタ雪などを踏み固めた場合、掘り出すのに難儀するんですよねえ。





設営時に、雪ががんがん降ってくる状態だったので、フレームに雪が付いて凍りついてしまいました。
グローブで持つと、フレームがくっついてしまいます。
怖いですねえ。





足元は、登山靴にスパッツとしましたが、レインウェアなども使わないと、雪が深いときは太ももあたりが濡れちゃうんですねえ。
それらを、着たり脱いだりすることを考えると、立って着替えできるようなテントがいいなあ。




★今回の教訓★
1)雪中の設営は、大木の下を避けるべし。雪の塊がドスンと落ちてきて危険
2)装備は、防水のものを用意すること。濡れた手袋では作業がはかどらない。
3)雪かき用のスコップは金属製を用意すべし。車がスタックした時にも、金属製のスコップなら固まった雪をかける。
4)前室は広いほうがよい。濡れたものを干したりすることを考えると出来るだけスペースが欲しい。ただし、雪でつぶれやすくなる。
5)ものを干すために、洗濯ばさみなどを用意すべし。洗濯バサミにひもを付けておくと、フレームなどを使って干しやすい。
6)フレームなどの金属部分は素手で触らない。ヘタすると凍傷になるかも。
7)キャンプ場内と言えど、万全の装備で臨むべし。




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